●船による環境汚染懸念

【スペイン マドリッド 2007年8月22日】
 8月12日、ジブラルタル海峡でパナマ船籍の貨物船ニュー・フレーム号と石油運搬船が衝突。ニュー・フレーム号はアルヘシラス沖半マイルの地点で沈没しかかっており、近いうちに船体が2つに折れると見られている。同船は燃料500トンとスクラップ2万7,000トンを積載しているが、英国領ジブラルタル政府では、たとえ船体の半分が沈没しても燃料タンクがある方の半分は沈まないと見ており、海を汚染する心配はないとしている。同政府は燃料タンクのある半分の船体を港まで曳航し燃料を抜く計画。
 一方、アルメリア港では7月12日から環境省によりフェリー船アカバ・エクスプレス号が出港禁止命令を受けて停泊中。アカバ・エクスプレス号は元々モロッコの会社が所有し、アルメリア=ナドール間の航路を往復していたが、老朽化が進んだためインドの会社に売却され、インドで不法に解体されることになっていた。スペイン環境省では、燃料やオゾン層を破壊するクロロフルオロカーボン (CFC) を含む船の解体はバーゼル協定に基づいて行われなければならないが、インドではこの協定が守られていないとして、同号の出航を禁止。この処分を受けて、インドで解体は行わず、ルーマニアで修理すると主張している船所有会社に対して、修理作業の契約書や保証書提出を求めている。環境保護団体グリーンピースは、「先進国では守られている環境保護規則が第三諸国ではないがしろにされている」と環境省の措置に喝采を送っている。


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