●「表現の自由」それとも「不敬罪」

【スペイン マドリッド 2007年8月31日】
 スペイン内の出来事をユーモアを交えた風刺漫画で毎週木曜日に発行している週刊誌『エル・フエベス』(木曜日)が、7月中旬に皇太子とレティシア妃がせっせと子作りに励んでいる様子を表紙にしたことで、「王室に対する不敬罪」として訴えられた。これは、サパテロ首相が少子化の歯止めとして「新生児に対して2500ユーロの援助」政策を発表したことを風刺し、お世継ぎの男子誕生を願っている皇太子夫妻が『エル・フエベス』の表紙に登場させ「働いていることを実感」というコメント付きのブラックユーモアで表現したものだが、スペインの法曹界は「スペイン王室に対する不敬・侮辱罪に当たる」として同誌をを押収し、この表紙の制作に当たったマヌエル・フォントデビラとギジェルモ・トーレスの二人をフェリペ皇太子侮辱罪の容疑で起訴。裁判所側は8月30日に、「10日以内に口頭弁論」を始める用意がある旨を伝える。検事側は一人に付き3600ユーロの罰金を請求しているが、皇太子夫妻に対する賠償請求はない。 「エル・フエベス」のアルベルト・モンテイス編集長は「多くの裁判が長期間待たされているというのに、こんなに早く口頭弁論が開かれるとは」と皮肉り、「不敬罪には当たらないし、今後も編集路線を変えるつもりはない」とした。 このスキャンダルで、押収されるマエに手に入れようとする人たちがキオスクを探し回り、定価2.5ユーロの同誌が1冊2500ユーロもの高値がついたところもあるという。民主化後、一般出版物が差し押さえられた例はないが、「表現の自由」と「不敬罪」の裁判の行方が注目されている。


●賃貸住宅の少ないスペイン

【スペイン マドリッド 2007年8月31日】
全住宅に占める賃貸住宅の数はヨーロッパ内では平均30%だが、スペインでは僅かに10%に過ぎない。スペイン人は一般的に結婚するに当たって「我が家」を持ちたがる傾向にあるが、それだけでけではなく「賃貸」した際に賃貸料を月々きちんと取れない不安から、持ち主が賃貸したがらないことが大きく影響している。 "moroso"といわれる支払いの悪い店子に業を煮やして裁判にかけても、裁判が始まるのは3ヶ月から6ヶ月後という遅さで、挙げ句の果てに店子は裁判に現れなく、申し立て自体が無効になるケースもある。やっと裁判にこぎつけて立ち退き命令がでても、店子に引っ越し費用がないため出るに出れないことも多い。もめにもめて、店子が部屋を明け渡すのは更に約3か月程かかる。既にローンを払い終わっている家主は、こんな大変な思いをしてまで「賃貸」はしたくないというのが本音。住宅省が「若者向けに賃貸住宅を」といくら画策しても、これらの問題が解決されない限り、物件は動かないのが実情。


過去のニュース
→見出し一覧へ
8月30日
8月29日
8月22日
8月21日
8月14日
8月13日
8月9日
8月6日
フラメンコ イベントガイド ショッピング 旅行 グルメ  音楽 ビデオ 留学 住まい 求人
 ワイン 映画 スポーツ お城 ニュース スペイン屋について お問い合せや質問 リンク
copyright(c)2007 spain-ya. All rights reserved.