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●ブドウ摘みの明暗 【スペイン マドリッド 2007年9月17日】 初秋、ワイン醸造用のブドウ収穫の季節がやって来た。いち早く収穫が始まったカスティーリャ・ラ・マンチャ地方では、27億5,000万キロものブドウの房がたわわに実り、摘み取られるのを待っている。ここで問題となるのが労働力。シウダ・レアル県だけで少なくとも3万人の人手が必要と見積もられているが、これまでに提出された外国人雇用申請書は州全体で1万2,800人止まり。政府社会労働省では再三、3ヶ月前までに雇用申請を済ませるよう促してきたが反応はさっぱり。本来、外国人を雇用するには、雇用契約を交わした上で被雇用者の居住する国でビザ申請を行わなければならないが、同省ではブドウ収穫のための季節労働に関しては特例的に、既にスペイン国内に居住するルーマニア及びブルガリア出身の外国人 (両国とも今年1月にEUに加盟したが、2年間は労働には同省の許可が必要) の雇用を認めるという措置を取っている。にもかかわらず、ブドウ栽培業者の多くは、村の広場に早朝集まる労働者をピックアップして日雇いするという40年来のやり方を変えようとしないか、労働者を不法に斡旋する「口入れ屋」に頼っているのが現状。労働者は満足な住居も契約も社会保険もなく働かざるを得ないが、それでも1日40ユーロ前後の報酬は自国の1週間分。「フランスに行けばもっと儲かるが、不法で働けるのはスペインだけだから」と言う。中には、住居どころか、大きな酒造用のかめの中にマットを置いて寝泊まりしているケースもある。政府も不法雇用を取り締まればたちまちワイン産業全体が立ちゆかなくなることは百も承知。そこにつけ込んだ業者の馴れ合い構造の中で、不法労働者らは指先を赤く染めてブドウを摘み、今日も働く。 一方、スペイン人季節労働者の多くは隣国フランスにブドウ摘みに出稼ぎに行く。その数1万1,000人以上。こちらは快適なアパート、社会保険、児童手当まで付いて時給8.44ユーロ。スペインより時間当たり3ユーロも高い。同じブドウ摘みの季節労働でも、出稼ぎに行く者、来る者でその様相はあまりにも違う。 ●バスケット・スペイン代表、1点差で涙 【スペイン マドリッド 2007年9月17日】 マドリッドで行われたユーロバスケット (FIBAヨーロッパ選手権) 決勝戦スペイン対ロシア。試合終了わずか2秒前、スペイン代表主力選手パウ・ガソルが放った最後のシュートが無情にもネットから弾き出された瞬間、金メダルはスペイン代表の手から滑り落ちてしまった。59-60。わずか1点差でスペイン代表チームは涙を飲んだ。世界選手権に続くヨーロッパ選手権制覇にかける期待は大きく、かつてないほどファンも増え、メディアの注目も集めたが、結果は無念の銀メダル。ガソル選手は、2メートルの長身を縮めるように肩を落とし、目に涙を貯めながらロシア選手を祝福していた。 |
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