フアン・カルロス国王は訪問先のオビエド大学で、スペインの安定と繁栄に君主制が果たした役割を強調する演説を行った。この演説で国王は「スペイン国憲法に保障された議会君主制の枠組みの中で、民主主義スペインは最も長い安定と繁栄の時期を享受している」と強調し。相次ぐ王室反対派の抗議行動に、異例の発言を余儀なくされたかっこうだ。この日もオビエドでは共和制主義者グループが第2共和制時代の三色旗を手に王政反対集会を行った。また、カタルーニャ連合 (CiU) のマス代表は、「スペインに安定をもたらしたのは君主制だけでなく、カタルーニャ民族主義も貢献した」と国王の演説にやんわりと反論を加えた。王政反対の声は、今夏に全国管区裁判所が王室をギャグ漫画にした雑誌『El Jueves』を差し押さえたあたりから活発化し、ジローナで行われた反対集会で国王の写真が焼かれるなどの事件が起きた。また、上院では国王を軍の最高ポストから外すよう軍法改正を求める改正案がカタルーニャ・エスケーラ党 (ERC) などのグループから出された。政府は、「市民の大半は王室を支持しており、抗議行動は少数派の無意味な行動」と事態を重要視しない姿勢を示している。 【スペイン オビエド 2007年10月2日】
長い順番待ちリストと患者へのインフォメーションの不徹底がスペイン医療制度のアキレス腱──。EUの報告書で、スペイン医療制度は合格ラインから遠いことが明らかになった。調査対象のEU29ヶ国中、スペインは14位、1,000点満点中624点。スペインの医療制度は2005年以降、徐々に改善しているものの、依然専門医や検査、手術の待ち時間の長さと、患者の権利保護・情報の徹底の2項目で評価が低く、合格ラインには至っていない。今回の報告書で最も評価が高かったのはオーストリアで、評価ポイントは805点。逆に最も低かったのはラトビアで435点。 【スペイン サラマンカ 2007年10月2日】