法案承認を目指して各党との折衝が続いていた「内戦及び独裁政権の犠牲者に対する補償法」案 (通称「Ley de Memoria Histórica」) が議会憲法委員会で承認され、後は10月31日の下院議会での承認を待つばかりとなった。政府社労党 (PSOE) は、左翼連合 (IU-ICV)、バスク国民党 (PNV)、カタルーニャ連合 (CiU)、カナリア連合 (CC) から法案に同意を取り付けており、下院議会でもこれらの党所属議員合計191人の賛成が確保できることから、サパテロ政権が打ち出した数々の新法案中もっとも物議を醸したこの案もようやく承認確実となった。今回の委員会での採決に先立っては、外国に移住したスペイン人の孫も2009年以降2年間スペイン国籍を申請できるという修正案も付け加えられた。これは、これまではスペインで生まれたスペイン人を親に持つ場合に限られていたのを、スペイン国外で生まれた場合にも拡大するもの。これにより、百万人がスペイン国籍を申請できると見積もられる。一方、この法案に強硬に反対している民衆党 (PP) は、フランコの墓がある「戦没者の谷」 (Valle de los Caidos=写真) を市民戦争戦没者及び独裁政府による弾圧を受けた者たちのモニュメントとするという条項など9項について賛成票を投じた。 【スペイン マドリッド 2007年10月18日】
マドリッドの国立図書館から盗まれた貴重な古地図や版画19点のうち8点が大西洋を渡ったアルゼンチンで、インターポールに返還された。窃盗犯のセサル・オビリオ・ゴメス・リベロ (60才、ウルグアイ出身、スペイン国籍所有) が自身の弁護士を通じてインターポールに届けたもの。弁護士によると、ゴメス・リベロは深く反省しており返還を決意したというが、警察に自首はまだしていない。また、弁護士は逮捕後スペインに引き渡しされる可能性も否定している。近々スペイン治安警察官と国立図書館の専門家がアルゼンチンに渡り、事件の全面解決と返還された古地図の確認に当たる。 【スペイン マドリッド 2007年10月18日】