犠牲者191人、負傷者1,856人を出した2004年3月11日のマドリッド連続鉄道爆破テロの裁判が結審、判決が言い渡された。実行犯としてジャマル・ズガムとオトマン・エル・グナウイには最も重い量刑が科せられ、禁固4万年。実行犯らに爆発物を提供したホセ・エミリオ・スアレス・トラスオーラスに禁固3万5,000年。しかし、テロ首謀者と目されていた“エル・エヒプシオ”ことラベイ・オスマン・サイードは犯罪教唆で無罪、テロ組織所属容疑でも既にイタリアで禁固10年に処されているため刑は科されなかった。判決を聞いたエル・エヒプシオは「無実だと言ったとおりだろう!」と涙を流した。同じく犯罪教唆容疑がかかっていたハッサン・エル・ハスキとユセフ・ベルハジにも、テロ組織所属・統率でそれぞれ禁固15年と12年が科せられたのみ。他、イスラム系被告10人もテロ組織所属や爆発物所持、麻薬取締法違反で禁固12〜23年に処せられた。テログループとコンチータ鉱山の爆発物提供グループの橋渡しをしたラファ・ズイエルには、爆発物提供の共犯として禁固10年が言い渡された。 3.11テロについては一部メディアや政党が執拗にETA関与説を主張し、使われたダイナマイトや爆発せずに残ったリュック爆弾、テロ犯らが乗り捨てたワゴン車といった重要証拠の信ぴょう性に様々な疑いをかけてきたが、判決文ではこれらの証拠品の管理には問題なく、証拠品が後から操作された証拠はないと言明。また、テロ実行犯7人がレガネス市のアジトを警察に包囲され集団自爆した件に関しても、これを警察の自作自演とする被告弁護団の主張を退け、自爆した犯人らの司法解剖は規則に則って行われたとした。ゴメス・ベルムデス判事は「ETAが3.11テロに関わったという証拠は一切ない」とし、ETA関与説を全面否定した。 また、判決にはテロ犠牲者への賠償も含まれ、3〜150万ユーロの賠償金が支払われるとした。 【スペイン マドリッド 2007年10月31日】
下院国会は、民衆党 (PP) とエスケーラ・カタルーニャ党 (ERC) を除く全党の賛成で「内戦及び独裁政権の犠牲者に対する補償法」案 (通称「歴史記憶法」) を承認した。同法案には最終的に、教会に残るフランコ独裁時代のプレートなどのモニュメントについて、芸術的・宗教的価値が認められる場合には撤去しなくてもよいという修正案が加えられた。PPは法案自体に反対しているものの、フランコの墓がある「戦没者の谷」での政治的活動禁止、及び内戦・フランコ独裁による犠牲者への補償の2条項については賛成票を投じた。法案は今後、上院の承認を経て施行される。 【スペイン マドリッド 2007年10月31日】