ストラスブールの欧州人権裁判所は、13日、スペインの司法機関によるバタスナ非合法化を不法とするバタスナの訴えに対する審議を認める旨を伝えた。バタスナは、バタスナ非合法化の根拠となった政党法はきわめてあいまいなものであり、2003年5月の統一地方選へのバタスナの出馬を阻むためだけに施行された法律であるとし、表現の自由、結社・集会の自由をおかすものであると説明。この点について裁判所は審議を認めた。 他方、スペイン最高裁などの独立性と客観性を疑問視し、裁判の権利が保障されていないというバタスナの訴えは棄却されている。 マリアノ・フェルナンデス・ベルメホ法務相は、あくまでも審議が認められただけであり、判決が出たわけではないと繰り返している。1年後に判決が出る見込みだ。 【スペイン マドリッド 2007年12月14日】
マドリッドのアトーチャ広場から、プラド美術館前を通ってコロン広場へと至る区画の整備計画について、ティッセン・ボルネミッサ美術館のカルメン・セルベラさんとマドリッド市が合意に達した。先月マドリッド市が発表した整備計画に対して、ティッセン美術館前に5車線が維持されることにセルベラさんが反発、美術館を他の場所に移すことも厭わないと発言していた。結局、ティッセン美術館前は、アトーチャ広場へと向かう2車線とコロン広場へ向かうバス・タクシー専用車線1車線を残し、コロン広場へと向かう一般車は、レアルタ広場から海洋博物館前を通りシベレス広場へと抜ける道へと誘導することで妥協した。 今後、環境に対するインパクトなどを調査した上で、マドリッド州政府の承認を得る必要がある。 この計画により、この区画での渋滞が悪化する可能性を憂慮する声も多く、マドリッド州政府はプラド通りの下を通るトンネル建設を薦めていたが、ガリャルドン市長は、計画当初に街路樹への悪影響などを理由に却下されたと説明した。また、レティロ公園の前を通るアルフォンソ12世通りの交通量が増えることが予想されるため、レティロ公園へのインパクトも心配される。 【スペイン マドリッド 2007年12月14日】
アラゴン州のサラゴサ県とウエスカ県にまたがるロス・モネグロス地方にヨーロッパ最大の巨大娯楽複合施設が誕生する。カジノ32軒、ホテル70軒、レストラン232軒、商店500軒、ゴルフ場、競馬場、闘牛場、キャンピング、エジプトのピラミッド、ローマ時代の寺院、そして、テーマパーク「スパイランド」のためのホテルはペンタゴンのレプリカ等々...。「グラン・スカラ」と名づけられたアラゴン版ラス・ベガスには、170億ユーロが投資される予定だ。 12日、アラゴン自治州政府は、この計画についてプロモーターILD(豪、英、仏、米、レバノンなど各国の12企業)と合意に達した。実現のためには、各県のカジノを1軒に限定する現行の遊技法の改正、2,025ヘクタールの宅地化のほか、上下水道や電気の敷設、交通網の整備など、州政府の負担も大きい。2015年のオープンを目指し、年間2,500万人(2006年にスペインを訪れた旅行者の半数、うち80%が外国からの旅行者)が訪れる、スペイン随一の観光地になる概算だ。地元の税収入も6億ユーロに達するという。 諸政党が賛同する中、唯一反対するIUは、「温暖化に関する会議に出ては、確かに温暖化は進んでいるし、温暖化ガスの排出を抑えなければと皆が声をそろえる。そのくせ、帰ってくると正反対のプロジェクトを承認する。まったく狂気の沙汰だ。(アドルフォ・バレナ氏)」と厳しく批判している。 【スペイン マドリッド 2007年12月13日】