スペイン銀行は、建設投資が今年度0.2%、来年度1.2%減少し、これに伴い失業率は今年度9%、来年度10%近くまで上昇するという経済成長予測を発表した。好調を続けてきたスペイン経済だが、失速は明らか。建設バブルが頭打ちとなり、2007年には20万人の雇用を生み出した建設業界が、今年は20万人雇用を失うと見られている。政府の財政黒字も今年度1.2%に減少、2009年にはほぼ0になると予測され、インフレは今年度3.6%と見られている。 【スペイン マドリッド 2008年4月2日】
バルセロナ市内の保育園で3月31日、生後4ヶ月の乳児が突然死し、この乳児が通っていた保育園が市の許可を得ていなかったことから、違法保育園の存在が問題となっている。保育園や幼稚園を経営するには、保育士資格を持つ者が常勤していること、預かる乳幼児の人数など教育省が定める条件をクリアした上で許可を申請しなければならないが、「プレイルーム」などと称して営業する場合、教育省の許可はいらず、各自治体の定める商業スペースの営業許可さえあればよい。事件が起こった保育園は、「ウィニー・デ・プー保育園」と名乗っていたが、市には「プレイルーム」として申請していたのみで、従業員のうち2人は不法就労だった。こうした違法保育園は全国に数多く存在すると見られている。現在、スペインには3才以下の乳幼児が約140万人いるが、保育園の定員数は27万人しかない。0〜3才児の子供を持つ家庭の43%が保育園に申し込むが、そのうち入園できるのは16.6%のみ。圧倒的な供給不足の中で、誰かに子供を託して働かなければならない親たちは違法保育園にでも頼らざるを得ないのが現状だ。今回の事件をきっかけに、政府に対しこうした保育園の規制対策を求める声があがっている。 【スペイン バルセロナ 2008年4月2日】