サパテロ首相率いる新内閣が発足した。新内閣では新たに平等省が設けられ、いくつかの省が再編された。前教育科学省は教育社会政策スポーツ省と科学技術革新省に分かれ、前者はメルセデス・カブレラ前教育科学相が引き継ぐ。また、農業水産省と環境省が統合して環境農林水産省となり、エレナ・エスピノサ前農業水産相が大臣に。労働社会省は労働移民省に変更された。 組閣メンバー17人のうち9人は女性で、女性閣僚が男性を上回るのは史上初めて。新規入閣は5人。うち、新設の平等省大臣に抜擢されたビビアナ・アイード・アルマグロ氏 (写真・下段左) は31才の若さで、閣僚初のスペイン民主化後生まれ。他に科学技術革新相にはクリスティーナ・ガルメンディア・メンディサバル氏 (中段左)、住宅相にはベアトリス・コレドール・シエラ氏 (下段右)、労働移民相にセレスティーノ・コルバチョ氏 (中段右)、そして産業観光商業相にはミゲル・セバスティアン・ガスコン氏 (上段右) が就いた。ミゲル・セバスティアン氏は、サパテロ首相の元経済顧問で、マドリッド市市長選に出馬してガリャルドン氏に敗れた人物。 他に話題は、前住宅相のカルマ・チャコン氏 (上段左) が女性として初めて国防相に就任したこと。チャコン氏は夏に男の子を出産予定で、大臣任期中に出産するのはこれまた前例がなく、同氏が出産後、産休を取るかどうかも早くも話題になっている。 【スペイン マドリッド 2008年4月14日】
大学卒業後、希望の仕事が見つからない、あるいは希望の職種に就いたが給料が安すぎたので結局大卒でなくともなれる職業に転職した──。こんな話は良く聞くところだ。ユーロスタットの統計報告によると、スペインの大学卒業資格所有者のうち38%が資格の必要ない職種に就いている。これはEU内3番目に多い数字で、スペインを上回るのはエストニアとアイルランドだけ。また、大学卒業後5年後の時点で無期限の雇用契約を確保できるのは全体の40%に過ぎず、給与も平均1,414ユーロと調査対象13ヶ国中下から2番目に少ない (最下位はチェコ) という調査報告も。スペインではこの20年間で大卒の割合が17%から27%へと急増したが、それに見合う労働市場の需要がないこと、さらには学生の希望する学部と労働市場の需要が一致しないことがこうした状況の要因となっていると見られる。 【スペイン マドリッド 2008年4月14日】