ギプスコア県モンドラゴン市議会でバスク社会党 (PSE) とバスク国民党 (PNV) が提出した、暴力を否定しない議員に辞職を求める動議が失敗に終わった。ETA関連政党と見られるバスク民族主義運動党 (ANV) が与党を占める同市では、3月7日、元バスク社会党 (PSE) 市議会議員イサイアス・カラスコさんがテログループETA (バスク祖国と自由) により暗殺された。PSEとPNVは、ANVをはじめとするテロ暴力を否定しない政党議員らに辞職を求める動議を提出。しかし、4月24日の市議会では賛成票を投じたのはこの両党の議員8人だけで、ANV、EB=Zutik、Aralar所属の3議員は反対、さらに民衆党 (PP) 議員1人とEB (バスク左翼連合) 2人、EA (バスク団結) の議員1人が棄権した。EBとEAはバスク州議会ではPNVと手を組む盟友だが、ここでは裏切ったかっこう。これを受けて、左翼連合 (IU) のジャマサレス代表は、反対・棄権したEB議員3人を党から追放すると発表した。さらに、PP議員はPSE・PNVの動議は「軟弱で日和見」として反対、ANVの存在を許しているとしてサパテロ首相まで批判した。この日の議会ではPP議員によるガルパルソロ市長 (ANV) に対する不信任動議も投票にかけられたが、これも否決された。市議会議場内外にはANVシンパが多数集結し、PSE議員らともみあうなど、議会は騒然とした雰囲気に包まれた。 一方、ナバーラ県ビジャバ市議会でもモンドラゴンと同じ動議が提出されたが、こちらはPSN (ナバーラ社会党)、UPN (UPN:PP系)、IU (左翼連合) の賛成で可決された。PSEとPNVでは、ANVが与党のギプスコア県エルナニ市議会とベルガラ市議会でも同様の動議を提出する予定で、票決が注目される。 【スペイン モンドラゴン 2008年4月25日】
ビルバオ市のラサイタスナ病院の患者11,300人のカルテデータが職員のミスにより流出したことが判明、データ保護局ではこの病院に15万ユーロの罰金を科した。同病院の職員が、音楽や動画ファイルの交換ソフト「eMule」でカルテデータのファイルを公開ファイルとして指定してしまったことが原因。流出したファイルの中には中絶4,000件のカルテも含まれていた。スペインではいまだに中絶が実施されない県もあり、非常にデリケートな問題。同病院の職員がうっかりしてカルテファイルを公開してしまったのか、あるいは故意に公開したのかは不明。 【スペイン マドリッド 2008年4月25日】