テログループETA (バスク祖国と自由) のリーダー、「ティエリー」ことフランシスコ・ハビエル・ロペス・ペニャ (49才) が逮捕された。20日夜11時頃、フランス警察及びスペイン治安警察が、フランス南部ボルドーのアジトに踏み込み、ティエリーの他にアイノア・オザエタ・メンディオンド (元HB幹部で停戦声明を読み上げた人物)、ジョン・サラベリア・サンシネネア (元バスク州議会バタスナ党議員)、イゴール・スベルビオラの3人も逮捕した。アジトからはピストル4丁の他、爆発物や書類、コンピューターなどが押収された。ティエリーは2006年12月、停戦を破棄してマドリッド・バラハス空港ターミナル4爆破を命令したと見られている。 また、治安警察はギプスコア県アンドアインで同市元市長を務めたEH党員ホセ・アントニオ・バランディアラン・エザマも逮捕。連続して爆破テロが行われ、治安警察官が犠牲になるなど最近活発化していたETAの武力闘争だが、今回の幹部一斉逮捕は決定的な打撃になると見られる。 【スペイン マドリッド 2008年5月21日】
20日、モンクロアの首相官邸でサパテロ政府首相とイバレチェ・バスク州首長の二者会談が行われた。イバレチェ首長はバスク民族自決を問う州民投票を行う計画を進めており、6月27日にバスク州議会で提案するとしている。会談後、サパテロ首相は「憲法及び民主主義に反する州民投票はこの国では行われない」と断言、この件に関して中央政府とイバレチェ首長の間で合意する可能性はなくなった。一方、イバレチェ首長は記者会見で「昨日社労党 (PSOE) が合法・合憲としていたものが、今日になって違法・違憲というのはおかしい」として中央政府との合意がなくとも計画は進める考えを示した。しかし、6月の州議会後どうするかについては具体的な言及を避けた。2004年の「第一次イバレチェ・プラン」の時と同様、今回も州議会の決議は、バタスナ党の流れをくむ「バスクの地共産党 (PCTV)」の有する9票にかかっている。 【スペイン マドリッド 2008年5月21日】
強硬派と穏健派との間の内紛に揺れる民衆党 (PP) だが、ラホイ代表は自派の「切り札」として思いがけない人物を味方に引き入れた。アルベルト・ルイス=ガジャルドン現マドリッド市長である。ラホイ氏とガジャルドン氏は先週来会合するなど接近が報じられてきたが、「次期の党中枢にはガジャルドン氏を考えている」とラホイ氏がついに発表したのだ。ガジャルドン氏は3月の総選挙前にラホイ氏により候補者リストから外され、文字通り涙を飲んだ経緯がある。政治引退も噂され、ラホイ氏とも距離を置いていたガジャルドン氏だったが、犬猿の仲のエスペランサ・アギーレ・マドリッド州首長がラホイ氏に反旗を翻したことでラホイ氏・ガジャルドン氏の「共通の敵」となり、2人を結びつける結果となった。 【スペイン マドリッド 2008年5月21日】