スペイン・カトリックの総本山を擁するトレドでは今年も聖体祭 (コルプス・クリスティ) が盛大に行われたが、24日に同市で行われたパレードが思わぬ波紋を繰り広げている。このパレードでは悪魔や死に神、聖母マリアなどに扮した俳優らが街を練り歩いたが、これに対しトレド市大司教で、スペイン司教会議の副議長、アントニオ・カニサレス枢機卿が「聖母を侮辱するもの」「涜神」と厳しく批判。さらに「信仰の自由が冒され、教会は侮辱と攻撃にさらされている」「排他的非宗教主義が西洋を形作ってきたモラルの基本と遺産を壊そうとしている」「男と女の夫婦を核にした家族というコンセプトが攻撃されている」と教会の現状、ひいては政府のやり方に対する不満をぶちまけた。パレードはトレド市 (与党:社労党 PSOE) が劇団モルボリアに委託したもので、劇団の代表は「教会にも悪魔は描かれており、問題ないはず。神を冒涜する意図はなかった」と困惑顔。トレド市広報のガルシア=パヘ氏 (PSOE) は「(カニサレス枢機卿は) 何か他のことで怒っていたのでは。聖母の扮装は怒らせるようなものではなかった」とコメント。教会と社労党政府との確執は、今期の政権でも続きそうだ。 【スペイン マドリッド 2008年5月26日】
米航空宇宙局 NASA、ベネズエラ政府、中国政府、コロンビア通信省、マサチューセッツ工科大学…「D.O.M.(Dark Owned Mafia)」と名乗るハッカーチームに侵入されたインターネットホームページは2年間で21,000にも及ぶ。5月17日、D.O.M.のメンバー5人がスペイン警察技術捜査部隊により逮捕されたが、驚くことにそのメンバーは中学生を含む16〜24才の少年たちだった。警察によると、D.O.M.はデータを盗んだりはせず、ただデザインを変えたり、サーバーを数日間使えなくするなどしし、侵入の証拠としてD.O.M.のサインを残していく愉快犯で、メンバー同士の面識はなく、チャットなどを通じて計画を練り、サーバーへの侵入を繰り返していた。逮捕のきっかけとなったのは、D.O.M.が左翼連合 (IU) のインターネットサーバーに侵入、トップページの画像をフランコ時代の旗をバックに握手するサパテロ首相とラホイ民衆党 (PP) 代表の写真に変更したことで、IUが警察に通報、警察の捜査が動いた。少年らは現在保釈中だが、有罪となると禁固1〜3年の刑。少年らはすでに親に「インターネット禁止」などの罰を与えられているが、中には「親はPCを触ったこともなく、なんのことかも分かってない」と未だにネットで活動中の少年も。 【スペイン マドリッド 2008年5月26日】