1年前の倍もの価格に高騰した石油に、仕事で石油燃料を使う人々は悲鳴をあげている。先日、農畜産業労組が政府に援助策を求めデモをしたばかりだが、今日30日は漁業組合員5,000人がマドリッドに集結、農林水産環境省前で集会を行った。漁組では昨日獲れた新鮮な魚2万キロを持参、集まった市民に配って漁業の直面する問題に対する注意を喚起する。漁組によると、2003年5月にリットル当たり0.18ユーロだった燃料費は現在0.75ユーロと4倍にはね上がり、操業にかかる経費の60%をも占めるにいたっている。漁組では政府に対し緊急対策を要請、このままだとスペインから漁業が消滅すると警告している。 農畜産、漁業ばかりでなく、運送業界も原油価格高騰の影響を直接にこうむっている。スペイン運送業協会では6月8日から無期限ストを布告。また、タクシー連盟に加盟する75,000人のタクシー運転手も5月29日にデモを予定している。 原油価格は未曾有の高騰を続けており、1バレル=131ドルを突破。物価全般に与える影響も深刻で、消費者物価指数は4月にやや落ち着いたものの5月は再び上昇に転じ、1995年7月以来最高の4.7%に達する見込み。専門家は物価上昇は少なくとも7月まで続くと見ている。 【スペイン マドリッド 2008年5月30日】
干ばつで深刻な水不足が懸念されていたカタルーニャだが、このところの長雨のおかげでテル=リョブレガット流水域のダム貯水量は46.5%にまで回復。貯水量は今後も増え続ける見込みで、向こう1年間は水不足の心配がなくなった。これにより、物議をかもしたエブロ川からの緊急取水計画は中止となった。カタルーニャ州政府では、プールの水張りや庭の水やりを制限する取水制限も解除する。 気象予報士や気象マニアが集うインターネットサイトwww.catmeteo.comでは、6月半ばのダム貯水量が何%に達するかを当てる賭けが話題。一番人気の予想は「貯水量70%以上」で33%の賭けを集める。「貯水量50%以下」に賭けた人はいなく、「貯水量上限を超えるため放水が必要」に賭けた人も13%に上る。当たりが分かるのは6月半ばだが、それまでもダムは1日2%の勢いで水を蓄え続けている。 【スペイン マドリッド 2008年5月30日】