21日未明、アフリカ大陸北端に位置するスペイン領自治都市メリージャとモロッコと の国境を百人近くの集団が急襲。モロッコ警察とスペイン治安警察、国家警察官が集 団を止めようとしたが、70人が走って国境を突破、メリージャに入った。全員、サハ ラ以南のアフリカ諸国出身と見られる。たまたま国境地点に居合わせたメリージャ市 民は、「まるでひとかたまりの人間の雲が飛んでいくようだった。警備の警察官はと ても全員を止められなかった。相手が多すぎた」とその様子を描写した。警察はただ ちに国境の門を閉め、付近をしらみつぶしに探し、車やゴミコンテナの下や木の上に 隠れていた50人の身柄を拘束。直ちにモロッコ側に退去させた。しかし、退去させら れたアフリカ人らはあきらめず、22日深夜、欧州選手権スペイン対イタリア戦PKの真っ 最中にも再度数十人が突破を試みた。が、2度目はメリージャ国境の手前でモロッコ警 察により抑えられ、失敗に終わっている。メリージャで集団国境破りが起こったの は2006年12月以来。以前はいずれも国境の金網塀を乗り越えるという方法だった。国 境を走って突破するという手法は今回が初めて。 【スペイン メリージャ 2008年6月23日】
21-22日、バレンシアで第16回民衆党 (PP) 大会が開かれ、マリアノ・ラホイ氏が代表 に再選された。ラホイ氏が提唱する中道穏健路線をめぐり、旧アスナル体制支持派の 離反や内紛など多くの物議をかもした党大会だが、結局対抗馬は現れず、ラホイ氏が 危機を回避して続投を決めた。とはいえ、代表選出投票で史上最多の16%の白紙票が あったことからも分かるように、決して安穏とした再スタートとはいえない。アスナ ル前首相はこの大会の演説でラホイ氏の新路線に対する批判を展開。最終的には「責 任ある支持」は表明したものの、午後のラホイ氏演説には顔を見せなかった。また、 反対派の筆頭、エスペランサ・アギーレ・マドリッド自治州首長は「私は党員の大多数を代表している」と強気を崩していないが、党内では何のポストも与えられず、次なるチャンスをうかがうことに。一方、アギーレ首長の宿敵、アルベルト・ルイス・ガジャルドン・マド リッド市長は党執行委員会入りを果たし、ハビエル・アレナス氏に次いで党内での発 言権を強めると見られている。 【スペイン マドリッド 2008年6月23日】