マドリッド州首長、エスペランサ・アギーレ氏の「復讐」が始まった。バレンシアの党大会で負け組となってからわずか3日後、アギーレ首長は州政府改編を発表。民衆党 (PP) 内紛の最中にマリアノ・ラホイ代表側にくみしたアルフレッド・プラダ第二副首長兼司法行政局長、マヌエル・ラメラ交通インフラ局長を職務から外した。15局あった州政府各局を12局に削り、表向きは「行政のスリム化」としているが、ラホイ派一掃を図ったのは明白。ラホイ対アギーレの対立図式はますます明らかとなっている。 【スペイン マドリッド 6月26日】
「だまされ、利用され、裏切られた」──禁固刑を受けながら司法行政ミスにより自由の身だった男に誘拐・殺害されたマリ・ルスちゃんの両親は怒り心頭に発している。容疑者サンティアゴ・デル・バジェは自分の娘に対するわいせつ罪で2年半の禁固刑を言い渡されていたが、担当のラファエル・ティラド判事は刑執行命令を17ヶ月もの間怠り、その間にマリ・ルスちゃんが殺害された。ティラド判事に対しては司法総評議会 (CGPJ) が職務不履行で調査をしていたが、1,000〜6,000ユーロの罰金という処分だけで済ませる公算が大きいとエル・パイス紙が報道 (6月24日付)。これを受けて、マリ・ルスちゃんの両親はティラド判事の罷免を要求し、記者会見を行った。会見で父親のフアン・ホセ・コルテス氏は「デル・バジェを自由の身のまま放置していた職務怠慢にかかわった人物は誰ひとり無罪とならないよう」強く求め、抗議集会を呼びかけた。事件後、コルテス氏は終身刑の導入 (スペインの現行制度では禁固刑の実際刑期は最長40年) と児童わいせつ罪の前科者リスト作成を求めて全国を行脚、140万もの署名を集め、サパテロ首相やルバルカバ内相とも面会し、精力的な活動を続けていた。コルテス氏は「事件が起こった時、法相やCGPJ評議長、民衆党 (PP) 代表など皆が私に電話してきた。でも今は私が彼らに電話しても応対してくれない」と怒りを露わにした。CGPJでは、「この件はまだ討議されておらず未決」というコメントを発表している。また、法務省でもセビージャ刑事裁判所第一法廷秘書に対する職務不履行調査を進行中としている。 【スペイン マドリッド 6月26日】